1998年のアメリカ映画です。
あらすじ
離島・シーヘブンで保険会社に勤める青年トゥルーマン・バーバンク。
いつものように新聞を買ったトゥルーマンは、雑踏の中で1人のホームレスの老人を見かけるが、それは死んだはずの父だった。
これをきっかけにトゥルーマンは、周囲の様子を不審に感じ始める。
実はトゥルーマンは生まれた時から人生の全てを24時間撮影されており、リアルバラエティ番組『トゥルーマン・ショー』として世界220か国で放送され続けていた。
トゥルーマンは学生時代に出会ったローレンという女性のことが忘れられないでいた。かつて、トゥルーマンがデートに誘うと、彼女は虚構の世界に生きる彼を不憫に思って砂浜に連れ出し、ローレンとは役名で本名はシルヴィアであること、“世界”の全ては偽りであることを伝えようとした。
そして、いつか島を出て彼女を探すことを夢見ていた。
そんな中で番組側のミスが重なり、周囲の異常さを確信したトゥルーマンは真実を知ろうと行動し、すぐさま島から出ようとする。
しかし、マーロンがトゥルーマンを連れ出し、指示された通りの台詞で彼を慰めると、実は生きていたという父と再会させられる。感動の再会に世界中の視聴者は涙し、父と抱き合うトゥルーマンの姿に番組スタッフも安堵する。
そして翌日、いつもと変わらぬ様子を見せるトゥルーマンだったが、夜は地下室で寝るようになっていた。その違和感に気付いた番組プロデューサーのクリストフがマーロンを向かわせると、地下室にトゥルーマンの姿はなく、放送は一時中断される。やがて見つかったトゥルーマンは、ヨットに乗って島から出ていた。クリストフは嵐を発生させて引き返すように仕向けるが、トゥルーマンは諦めずヨットに体を縛り付けて抵抗する。彼の覚悟を知ったクリストフが嵐を止めさせるとトゥルーマンはついに“世界”の端へとたどり着き、出口の扉を開ける。
あらすじはwikiから抜粋しました。
点数は85点
フィクションの中のノンフィクションのように見せたフィクションとした傑作である。
映画の内容としてはとある男性の一生をノンフィクションとして番組放送している状態です。
我々観客は番組を見ている視聴者よりもさらに上の視点から映画を観る事が出来るため、
番組の見ている視聴者に合わせてトゥルーマンが巨大なドームに造られた街に閉じ込められ本人には無許可で人生を監視されている酷い状態であると考えさせられます。
それを観て楽しむ視聴者もおり、最初は驚き、次にそれに気づいたトゥルーマンがどうなるのか気になります、最後には自由を勝ち取るトゥルーマンに感動をする事でしょう。
しかし、私はトゥルーマンが自由を得ていないと考えます。
一度は外に出たとしても、いずれ戻ってくるのです。
そうして、トゥルーマンショーは継続されるのです。
なぜ、そのように考えたのか。
それは映画冒頭の各キャラのインタビューがあったのです。
あれはいつどのような目的で撮影されたのかを考えると分かります。
あれは映画冒頭に挿入されているけれども、映画最後に撮られているのです。
2025年現在では、推しの子という漫画でも使われた手法ですね。
最初にとある事件関係者のインタビューがあり、そのインタビューは物語のラスト付近に撮影されている事が判明します。
それを説明無しでやっているのがこの映画の凄い所。
コレが分かると映画の内容か覆ります。
自由を得るために戦うのが素晴らしい映画だったはずが、本当の自由なんてなかったと言われる映画に変わってしまうのです。
この仕掛けがあるため85点としています。