映画

ジュラシック・ワールド 復活の大地

2025年8月8日公開の作品

恐竜映画として始まったジュラシックパークシリーズの新作。

点数としては85点

映画のレビューでは恐竜映画じゃないとかいろいろ書いてありました。

ですが、十分恐竜映画としても楽しめるのと同時にホラー映画としても楽しめる作品です。

檻の中から世界中に恐竜が旅立ってから数年。

蘇生された恐竜たちは現在の地球に対応しきれず生息地域は赤道付近に集中。

一時的に繁殖し数が増えたが、再度数が減りつつある。

そして、人類にとっても恐竜との棲み分けが出来てめでたしとはならず。

心臓への病気が多発する事になっています。

そんな世界で心臓の病気に対応する薬を作るために、巨大な恐竜の血液サンプルが必要となり立ち入り禁止の危険エリアへ赴く主人公たち。

時を同じく、とある家族が海をヨットで横断している最中に恐竜と遭遇し難破。

主人公たち一行に救助されるも思いがけず恐竜の住む島へ上陸する事になる。

富と栄養を求める一行と、不運な事故で乗り合わせた家族。

その2つのグループが遭遇する恐怖を描いたホラー映画です。

ホラー映画を見ている人からすると、こんな行動する人はこうなる。

こんな事をするとこんな展開になる。

そんな予想をしながらワクワクドキドキして見ちゃうんです。

でも、上手くその予想を外していく。

また、恐竜映画としての迫力もちゃんと魅せてくれる。

おとなしい恐竜との触れ合い。

恐ろしいハンターとしての恐竜。

マスコットみたいなカワイイ恐竜も出てくるのは良かったですね。

そして、レビューでは良くも悪くも評価されていた遺伝子操作で生み出された恐竜みたいな怪物。

コイツに関しては原作のジュラシックパークを読んでいるか、読んでいなくても知っているかで印象が変わる存在です。

知らないならば、過去の映画からこんな怪物は求めてないと酷評する人になるでしょう。

しかし、知っているならばなるほどと納得。

エンディングでも原作へ触れたメッセージがあり原作へのリスペクトから登場している事が分かります。

原作はSFエンターテイメント作品だが、原作・映画全体を通して背景には「生命論理や生命の進化・歴史」「テクノロジーの進歩と過信」に対する哲学的テーマが存在する。

このテーマに沿って生み出された存在でもある。

生み出された理由、その姿でテーマをきっちり魅せてくれているのも良いですね。

最後にはちゃんと帰れるハッピーエンドもあるので安心して見れます。

そんな、テーマ、恐竜、ホラーと魅せてくれる新しいジュラシックワールド。

そのため85点としました。