1️⃣主人公が最強では無い
2️⃣時代背景をきちんと把握している
3️⃣漫画、アニメのバランス
1️⃣主人公が最強ではない。
ドラゴンボール、ワンピース、ナルトとジャンプ漫画。
ガッシュ、うしおととらというサンデー漫画。
バトル漫画というジャンルとしては主人公が最初は弱くてと強敵との戦いにより強くなっていく。
そして、最後は主人公としては最強となる。
しかし、鬼滅の刃では主人公が最強の一員たる柱にもなりません。
あくまでも柱より弱い状態である。
1番近い漫画は意外な事にスポーツ漫画であるスラムダンクである。
最強を倒すが最強にはならない。
スラムダンクはバスケの大会の優勝候補として最強の相手と大会の途中にあたります。
そして、勝つけれど次の試合に負けて優勝はしない。
鬼滅の刃も最強の敵を倒すけれども最強の柱にはならない。
これが鬼滅の刃の魅力の一つである。
2️⃣時代背景をきちんと把握している
鬼滅の刃の物語時代としては大正時代。
その時代にどんな物が存在しているのかをきちんと描写している。
例えば電線。
現在の電柱と大正時代では形が違います。
過去資料として写真が残っている形と鬼滅の刃で描写されている形が同じ。
そうしたちょっとした時代背景が見られるのも鬼滅の刃の面白い点です。
3️⃣漫画、アニメのバランス
最高のバトル漫画は何か?
それはドラゴンボールである。
読んでみるとわかります。
特にピッコロとの戦い、フリーザーとの戦い。
1ページ目悟空の攻撃があり、次のページにはピッコロの攻撃。
ページ毎に攻撃側が変わっていくので、読む人が攻撃している側であり優勢なのはどちらなのかが分かるようになっている。
また、ページの最後には攻撃が入れ替わるために繋げる一コマが配置されている。
防御する、カウンターする、吹き飛ばすなど。
攻撃する側が入れ替わるのも違和感が無い。
そして、不要なセリフやキャラクターの心の声などを極力削ぎ落としている。
他のキャラクターも動かないで解説役として最高のセリフを紡いでいます。
背景もキャラクターの位置どりがすごく分かりやすく。
どのキャラクターがどのように動いているのかが読み手が把握出来るようになっています。
週間連載の都合により荒野とか背景が描きやすい場所にしたと、作者の鳥山明は語っている。
それでも高低差など、把握しやすい構図は見事であり最高の漫画である事を不動にしている。
だが、ココで最大の欠点が出来てしまった。
漫画が最強最高であったからこその欠点。
ソコが鬼滅の刃では解消されており2025年現在の最高の漫画でありアニメである。
そのドラゴンボールの弱点とはアニメになった時に浮き彫りになった。
あの漫画のようなバトルはアニメとしては成り立たない。
アニメ、ドラゴンボールZで尺伸ばしと呼ばれたバトルとバトルの繋ぎの部分。
また、攻防の入れ替わりが分かりにくい。
キャラクターに感情移入が出来ない。
また、バトルばかりで観ている側が疲れる。
ドラゴンボールでは泣けない。
これらの欠点がある事により漫画とアニメの相互間で齟齬が出来てしまった。
それを埋めたのが鬼滅の刃である。
鬼滅の刃はバトル漫画としてはドラゴンボールにはとどきません。
主人公と鬼のどちらが攻撃なのか防御なのか、優勢なのはどっちなのか。
場所の把握など考えて読むと構図としては読みにくいのです。
しかし、キャラクター同士の会話、心情、人生背景、時代背景と細かく描写している。
これらにより漫画では適度なスピードで読める。
アニメになったら尺伸ばしとは思われないように、キャラクターに喋らせる事が出来る。
また、バトルがずっと続いていくと疲れるんですよね。
その合間の休憩としてキャラの人生などを挿入する事でバトルを見た疲れを癒し、泣ける展開にもっていける準備を進めている。
そうして、上手く泣かされるので現在最高の漫画でありアニメとなり得ている。
ドラゴンボールには無かった部分を補う形で鬼滅の刃は現在最高と言える。
以上3点が鬼滅の刃が最高である理由でした。