週刊少年ジャンプの「ドラゴンボール」の鳥山明、「電影少女」の桂正和、「ダイの大冒険」の稲田浩司(作画)、「少年ジャンプ」看板作家誕生の立役者として編集者・鳥嶋和彦がいる。
その鳥嶋さんが漫画家になるためにはどうすれば良いのかというノウハウ本を出された。
点数としては92点
私自身は漫画を描く事は考えていない。
しかし、読んでみるとかなり面白い本でした。
ドラゴンボールの漫画で作者がどのような意図で描いているか。
編集者がどのように漫画を読んで、漫画家に修正などを提案するのか。
バクマンという漫画が同じく週刊少年ジャンプで連載されていた時、漫画家になるためにどのような行動をするのかが描かれていました。
それを読んだ人なら分かりやすい説明もありますが、読んでいない人でも分かるように説明がされています。
編集者の目線を知る事で、我々も同じように作者の意図などを知る事が出来る。
これだけでも買って読む価値があります。
1ページが3分割されており、読者が読みやすい視線誘導をしている。
漫画での主人公の強み、主人公以外のキャラクターの作り方。
主人公チームに敵チームと分ける。
前半部分ではこのように読む人が分かりやすく楽しめる構図がどのようなものかが説明されています。
後半部分は漫画家になるために知っておくべき知識が説明されています。
漫画の持ち込み方法、担当編集者との打ち合わせ、アシスタントさんとの関係、漫画家としての収入に支出、アニメ化などメディアミックス。
このあたりは漫画家を目指さない私にはあまり必要ないかなと考えましたが。
バクマンとの比較で語られているため、バクマンを知っているならば面白く読めるでしょう。
最後に「ドラゴンボール」の鳥山明、「電影少女」の桂正和、「ダイの大冒険」の稲田浩司(作画)との対談内容が書かれており。
これも面白く読めます。
私としてはダイの大冒険がすごく好きだったので続きは原作としては存在していたけれど、作画の人が限界だったとしれたり思うところがありますね。
それほどまで過酷な漫画家に感謝をしつつも、漫画は漫画として楽しみたいです。
漫画家を目指す人が呼んでも勉強になるし、目指さない人も読んで楽しめる。
このため92点としました。