映画

プロジェクト・ヘイル・メアリー

2026年3月下旬から上映されているSF映画である。

あらすじとしてはある微生物により太陽が食べられて弱まり、地球が氷河期に突入して人類絶滅の危機がくる。

そこに、同じ微生物が存在するのに太陽が食べられていない別銀河が存在する事が判明。

そこに行き原因究明する使命を1人の学者が背負う。

そこで出会ったのが異星人であるロッキー。

親睦を深めつつ、同じ微生物による絶命から故郷を救うため協力していく。

点数としては90点

原作を読んでいるからか状況が分かり。

SFとしても映画としても、とても良いレベルの作品である。

これからはネタバレもありつつ書いていきます。

なぜ、3人の搭乗者が居たのに主人公だけが生き延びたのか?

なぜ、主人公が行かなければならなかったのか?

なぜ、最後に主人公は地球を捨ててしまったのか?

いろんななぜが発生する。

それらに答えるためにも主人公が記憶を取り戻すのと同時に視聴者にも開示されていく。

それと同時に異星人であるロッキーとの友情を深めていき、問題解決する手段を模索していく。

その過程が原作を上手く映画に落とし込んでいる。

ストーリー始まると見知らぬ場所で目を覚ます主人公。

記憶喪失のため自分が誰なのか、なぜここにいるのか分からない。

記憶が少し戻る事で、自分が誰かが分かり地球がどのような状態なのか分かる。

そこで同じ部屋に死んでいる2人の事も分かり、使命も分かる。

そこに異星人の船がやってくる。

最初は逃げるも逃げきれないから様子見する。

そこからコミニケーション開始。

まずはお互い距離を取り物々交換。

お互いの目的が同じだと判明。

次はお互いの姿を確認。

ボディランゲージで意思疎通をする。

対話をするために模索し、ついに翻訳することに成功する。

そこから共同生活や協力作戦が開始する。

さらに、物語が進むのと同時に主人公の記憶が戻ってきて状況がさらに鮮明になっていく。

地球が危険になっているのはアストロファージと名付けられた微生物。

宇宙空間でも生きており銀河系から銀河系を移動出来る超生物。

その微生物を観察し研究するたにめ、国からスカウトされたのが主人公。

その研究にてアストロファージがなぜ太陽を弱めているのは増えるためである事が判明。

だが、調べていくと別の銀河系でもアストロファージが存在しているのに太陽が弱くなっていない場所がある。事も分かった。

そこに行く事で地球を救う方法を見つけてくる。

どうやって行くのか?

どうやらアストロファージを利用すれば別の銀河系にも行ける。

だが、行くためには長期間昏睡状態になり生命維持を最低限にする必要がある。

そして、そのような状態になったとしても燃料は片道切符である。

自分は死ぬ事を覚悟して地球を救うヒーローになっている。

ロッキーとの交友も上手くいきお互いの知識と技術を駆使し、ついに2人は故郷を救う方法を発見した。

アストロファージを食べる微生物が存在したのだ。

そして、それを繁殖させて故郷のアストロファージも食べさせて対抗出来る。

我々はヒーローだ!

そう思っていたが、最後の記憶が呼び起こした現実は思い描いていたヒーローの自分とは決定的に違った。

自分は逃げようとした。

それを強制的に投げ込まれてしまっただけであり、ヒーローとは呼べなかった。

だが、ここで最後の問題が発生。

主人公は心理学のトロッコ問題に直面する。

アストロファージから故郷を救うはずの微生物が、何故か船内を移動して燃料タンクとして存在するアストロファージを食べた。

原因は微生物を保管していた箱に使っていた素材。

ロッキーから貰ったロッキーの惑星で使われる鉱物。

それを抜けて脱走してしまった。

運が良い事に脱走可能なのはロッキーから貰った鉱物だけ。

地球で使われるプラスチックなどは抜けれない事が分かった。

そこで問題だ。

ロッキーはその鉱物で宇宙船を作っている。

燃料タンクとしているアストロファージはすぐに無くなってしまう。

自分は地球に帰れるがロッキーは帰れないし、故郷を救えない。

自分ならロッキーを助けて、彼の故郷も救えるが自分は地球に帰れない。

さぁ、どうする?

そして主人公が選んだ未来とは?

ここからは解説

この物語の主軸は主人公とロッキーの友情物語である。

そこがまた、素晴らしい。

何故異星人とコミニケーションが取れるのか?

お互いが音を使うコミニケーションをするから。

歴史的にも日本人とアメリカ人がどのように出会って対話をするのか?

それは、まずはボディランゲージからだ。

そして、同じ物をどのように発言するのか音を知る事だ。

そこに必要なのはパソコン。

パソコンで音を取り込み、別の言葉に翻訳する。

現代の科学でも可能な範囲に存在する技術。

また、無重力よりも重力がある事を前提にした研究道具。

それを使うために人工重力が必要である。

それも遠心力を利用して擬似重力を作る事は可能である。

移動と擬似重力を発生を一つの宇宙船で両立させるにはどうすれば良いか?

初代ダンダムでは巨大戦艦に移動能力と遠心ブロックをくっ付ける事で両立させている。

しかし、そんな物を作る事は出来なかった。

そこで船を変形させることにした。

このアイディアは凄かったしかっこいい!

個人的にはこの変形シーンが映画館で見られたのが1番良かった。

ココだけでも映画館の金額をペイしたよ。

遠心力で擬似重力を発生させるのが簡単に分かる方法としては、2人の人間で手を握る。

2人してぐるぐる回る。

そうしたら、2人ともそれぞれ外に向かって放り出されるでしょう。

それが簡単な擬似重力です。

あとは地球と同じ1Gを生み出すために、どれぐらい手の距離と回るスピードが必要なのかを計算して宇宙船を制作。

これも上手いですよね。

最後にどうして3人の乗組員のなかで主人公だけが生き残ってしまったのか。

これは怪我の巧妙です。

睡眠状態に入るのが早いほうが生き延びる確率が上がる。

主人公は逃げたんです。

逃げたから強制的に睡眠させられた。

それが他の2人より早く睡眠した理由であり、生き延びた原因にもなっている。

主人公が勇敢ではなかったからこそ助かって、地球を救えた。

そして、地球を捨ててロッキーと行く事になる。

SFとしての科学考証に、異星人との友情物語にと素晴らしい配分である。

演出としては宇宙空間では音が伝わらない。

それを所々BGM無しにする事で描いているのが良かった。

ついついアニメとかでBGMやら効果音で音がするのが当たり前になってる。

それをちゃんと無音にしてくれるのが良かった。

主人公が地球に帰れると分かった時の演出。

本来なら地球に帰れると分かった時です。

本来なら主人公が暗い場所から明るい場所に行くならば、暗い現実から明るい未来に向かうと受け取れる場面。

それなのに、主人公が明るい場所から暗い場所に行く演出になっている。

これが主人公の未来を暗示させている。

でも、暗い場所に行くけれど、そこにはロッキーという友人がいる。

最後に地球を捨ててロッキーという友人を取る伏線になってたのが凄く良かった。

ただ、悪い点としては映画だけを見ると説明不足になり分からない事が出てくるので魅力が減ってしまう。

ロッキーと初めて出会った時に逃げたレースシーンはギャグシーンでしかない。

もうちょっと違う演出出来なかったのかと考えちゃいます。

これらを考えて90点としています。

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