テレビで放映されていました。
それを録画していたのですが、ようやく観たので感想。
95点
ミステリー映画としては素晴らしいと考えます。
ネタバレを交えて考察していきます。
まず、まりかですが犯人として処理されます。
しかし、彼女は共犯者ではあるが主犯ではない。
舟渡エレナが主人公にして黒幕である。
これも映画を観ていると幾つものミスリードにより主人公として主義を貫き通して事件も解決し、さらに大企業に苦しむ下請けの会社を救った英雄となる。
そうして、黒幕である事も見逃されてしまうのです。
おそらく小説であれば彼女の独白が入るなどして、最後には黒幕出会った事が明かされる展開もあったでしょう。
宮部みゆきさんの小説ならそうなると思います。
この映画はそうはせずに、観客に英雄として見るか、黒幕として見るかを選択させています。
また、主人公が途中で独白するシーンで自分はどっちかなと発言がある。
正義側なのか犯人側なのかを観客にも問いかけている。
それゆえに多くの人は黒幕である事を見逃してしまう。
主人公が黒幕である根拠。
そもそも、犯人とされているまりかですが。
今回の騒動を引き起こせるほどの能力は無いんですよ。
爆弾の制作費だけで240万出す。
予告状としての偽広告作成して放映する費用。
内部情報を把握してシステムの意表を突いた爆弾の設置。
犯行予告と犯行声明がアンバランスである。
恋人の無念を晴らすにしてま犯行声明で恋人の事を出しても良いし、なんなら最後の最後までいて逮捕されてから訴えても良いのにしなかった。
犯人として断定するには状況証拠だけしかない。
さて、ココで主人公である。
元々主人公はアメリカで働いていた。
役職もかなり良いため資金力もあった。
爆弾などの費用を準備可能。
内部情報に精通しており爆弾を設置する事が可能。
倉庫内部で働いているのに内部の品物を購入して爆弾を持ち込んでいる事も不自然さが無い。
泊まり込みで爆弾を設置してもバレない。
一度バレそうだったけれど、自作自演にて切り抜けたとも見える。
何よりもメチャクチャ優秀なんですよ。
関係会社への根回しが完璧で上司役などを手玉に取っている。
その時の一言、優秀な人がいたんですよ。
そのまま、黒幕としてまりかへ指示出来る優秀なブレーンである事を仄めかしている。
なにより、きちんとした理由があるけれど空白の数年間の休みがある。
この休みを利用して犯行を準備していたと考えられる。
最後にパトカーで寝てしまったのは逮捕されるはずなのにされなかったと見れる。
このようなミステリー映画としては素晴らしい出来栄えである。
そこに現実のAmazonやヤマト運輸の配送問題を絡めている。
個人的にはAmazonの配送を完全ストップさせるとか恐怖でした。
製造業で働いていましたが、商品を検品しながら出荷するとか作業する人の地獄を知っている。
それ故に、現場にいた人の胃に穴が空きそうな光景は恐怖でしたね。
私は主人公が黒幕であると考えていますが、見る人によっては探偵役として魅力的に見えるでしょう。
どちらに観ても楽しめる良い映画でした。
そのため95点


