目次
思春期の悩みの多くを解決に導く考え方が身に付く最適の本~嫌われる勇気~それは一歩を踏み出す勇気である
☆この本はこんな人にオススメ
中高生の子供を持つ親
☆本著のテーマ
あなたはあなたで良い、そして勇気をもって一歩を踏み出すんだ
☆環境の変化が一番劇的に起こる中学・高校である
中高生でまずぶち当たる問題とは何か?
学力でしょうか?
そうではありませんね。
友人関係にぶち当たる事が最大の問題です。
日本の学歴は小学は6年間ほぼ同じ人とだけ接して過ごすこととなります。
そんな中、中学生になると今まで出会ったことが無い人との生活が始まります。
さらに、その後も高校・大学・社会人へ進むにつれてテストにより強制的に順位を付けられます。
これにより、今までなんとも思わなかったテストに優劣がはっきり示されます。
テスト以外でも体育では身体能力に優劣が付けられ
全てに優劣が付けられて他者より劣っていることに罪悪感を植え付けられていきます。
そうして、自分を取り巻く環境が大きく変化するのが中学・高校であるからこそオススメ出来ます。
☆優劣の先に劣等感があり悩みがある
優劣が付けられてしまうことにより、明確に他者と自分が優勢である、劣勢であると認識させられる。
それにともない他者が仲間ではなくなり、競争相手に変わり
さらに進むと敵とすら認識するようになってしまいます。
そんな学生生活を続けていると
ふと、頭をよぎってしまうことがあります。
「何のために勉強をして学校に行っているんだろう?」
「自分は○○だから、○○出来ない」
「あの人は○○だから、自分なんて」
そんな抜け道の見えない思考の迷路へ踏み込んでしまい悩みから抜け出せなくなります。
☆そんな環境の変化に戸惑うわが子に送る言葉
「あなたはあなたで良い」
明確に他者と比較させられる学校だからこそこの言葉が必要であると思います。
自分と他人を比較する理由なんてどこにも無いんです。
自分は自分で良い
誰かと比べて優れている、劣っていると考えなくても良い
では、何を考えるべきか?
それは今日の自分よりも明日の自分がより良くなることを考えなさい。
そのために変化をし続けるための勇気を持ちなさい。
☆まとめ~他人は他人で、あなたはあなた・親も子も変わりなし~
本著では他人と比較をすることで変化を恐れているとつづられています。
それを親として過度に手助けをしてはいけないと本著で書かれております。
また、見守り少しだけ手助けをしてあげなさいとあります。
どう手助けするのか?
ただ、あなたはあなたのまま勇気を持ち自由に生きなさい
他人は他人・あなたはあなたである。
そう背中を押してあげましょう。
そこからどのように成長していくのかは子供の課題でもあります。
その課題をむやみやたらに手を出してしまうと勇気が失われてしまいます。
そのため、子供を信じる親としての課題にも直面することになるでしょう。
それを本著で読むことでさらに淡々と問いかけられていきます。
☆本著を読むことで親も考えさせられる
子供を助けるためと読まれた人は驚かれるかと思いますが
親である我々に対しても問いかけられています。
あなたはあなたですか?
そして、子供のために本著を理解しても伝えることはとてつもなく困難です。
☆本著を読む前に読むべき本「ブレイブ・ストーリー」
嫌われる勇気は他人は他人・自分は自分・そして勇気を持つ
それが結論であると私は考えております。
それを受け入れるために別にオススメする本
それが宮部みゆき作「ブレイブ・ストーリー」です。
一度アニメ映画になっているため知っている人もいらっしゃるかと思います。
アニメでは綺麗な冒険譚でしかありませんでした。
ですが、原作では黒い部分まできちんと描写がなされ
親に起きた事。自分に起きた事。
それから自分の心を知る事。
そこから勇気を持つ事
嫌われる勇気に共通するテーマがそこには描かれています。
いきなり嫌われる勇気を読んでも受け入れる事が出来ないと言う人でも
ブレイブ・ストーリーであればかなり受け入れる事が出来るかと思います。
そこを入り口にして勇気を出すための考え方を知っていただければと思います。
子供だけではなく、親も勇気を持つ事の大切さを学べる本書
長い人生を歩む羅針盤の一つになる考え方ですので是非とも手にとってくだい。
それが何かの幸せに繋がることを願い終わりといたします。