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HUNTER×HUNTERで考えるキャラクターの魅力

HUNTER×HUNTERをご存知でしょうか?知らない方もいらっしゃるかもしれないので、簡単に説明いたします。

HUNTER×HUNTERは、週刊少年ジャンプで1998年14号から連載を開始し、現在も続いている大ベストセラー漫画です。内容としては、主人公のゴンが仲間のキルア、クラピカ、レオリオと共に「ハンター」と呼ばれる職業に就き、行方不明の父親を探しながら世界を旅する物語です。ハンターとは、世界の不思議な事を探し出す、いわゆるトレジャーハンターです。ハンターになるためには試験があり、その試験内容は命を落とすほどの過酷なものです。

そんな危険な困難に立ちむかっていくストーリー的な面白さは別に考え

今回はキャラクターに焦点を当てることで魅力を語ってみたいと思います。

目次

キャラクターの魅力

今回はストーリーの面白さは置いておいて、キャラクターに焦点を当ててその魅力を語りたいと思います。

まず、主人公のゴンはジャンプ的な正直で友情に厚いキャラクターで、その行動と考え方で仲間を引っ張っていきます。次にキルアはゴンの友達として長く一緒に旅をするキャラクターですが、その出身はゾルディック家という暗殺一家です。当初は危険なキャラクターとして認知されていましたが、ゴンとの交流を通じて違う側面が見えてくることが魅力です。

クラピカはクールなインテリキャラで仲間の頭脳を担当していますが、彼の過去にはクルタ族という一族を全滅させられた悲劇があります。彼はその事件を引き起こした幻影旅団に復讐を誓った復讐者としての一面があります。

レオリオは、4人の中で一番平凡なキャラクターで、医者になるためにハンターを目指した動機も平凡です。しかし、一時離脱して復帰した後は急に株が上昇し、今後の成長が楽しみなキャラクターでもあります。

それぞれに魅力があるのですが、ハンター試験では4人でバランスが取れていたのに、キルアが一時抜けてゴン、クラピカ、レオリオの3人になり、次はレオリオが抜けて、ゴン、キルア、クラピカと3人になり、次はゴンとキルアの二人だけとなりました。

最近のお話ではゴンとキルアが抜けてクラピカとレオリオの2人です。

なぜ、2人、ないし3人で進行することで魅力が維持されるのだろうと考察を進めます。

ここで、「君は008」という漫画を知っているでしょうか?

こちらは主人公が秘密のスパイを養成する学校へ入学しスパイとして成長し仲間と共に世界の混乱を求める悪の組織と戦っていく物語です。

そんな漫画の中で的の幹部、ゲームやアニメではお馴染みの4天王の呼び方が今までになく斬新だったのです。

その呼び名が「喜怒哀楽」

それぞれ喜で1人、怒で1人、哀で1人、楽で1人と感情を特化した4人の幹部です。

そんな喜怒哀楽ですが、それぞれ特化していることで魅力的に見えるキャラクターとなっているのではないかと考えられるのです。

喜怒哀楽の視点でキャラクターを考察

ここで、キャラクターの感情に注目してみます。ゴンは「喜」、キルアは「怒」、クラピカは「哀」、レオリオは「楽」という感情をそれぞれ担当していると考えられます。

  • ゴン(喜):仲間と共に喜び、笑う。
  • キルア(怒):ゾルディック家関係で怒る。
  • クラピカ(哀):過去を哀しむ。
  • レオリオ(楽):未来を楽観視し、楽な方向へ進もうとする。

このように、それぞれのキャラクターが人間の感情「喜怒哀楽」を担当していると考えると、1人の人間を4人のキャラクターに分割しているとも言えます。この感情はキャラクターを多面的に見せるために重要なファクターです。

そして、この4つの感情は対角線として対になっている可能性も考えました。

喜怒哀楽を時計回りに4つ並べます。

喜怒

楽哀

このように4分割をしてみると、楽に属しているキャラはほとんど怒らない。怒ったとしても一時的な感情です。例としてドラゴンボールの孫悟空でしょうか。

親友のクリリンがフリーザにやられてしまってすごーく怒っていたというのに、復活したフリーザにはかなりフレンドリーに話かけたりします。

哀に属しているキャラはほとんど喜ばない、感情の起伏が乏しいキャラです。例としては宇宙戦艦ナデシコの星野ルリでしょうか。感情がほとんど見えず、喜ぶ事がありません。

怒に属しているキャラはからくりサーカスの加藤鳴海でしょうか、いつも怒りを身に秘めており楽観視というものをすることがありません。

喜に属しているキャラはワンピースのモンキー・D・ルフィでしょうか、いつも仲間と楽しく喜び笑い過ごしています。その反面哀しい兄との別れも振り切り引きづる事がありません。

4つの感情全てはそれぞれのキャラとして持ってはいるのですが、属している感情が強く、その他の感情は弱くなると考えれます。

4つの中でも縦横は近しい関係となり、発現しやすいけれども斜めの対角線になるとほとんど発現しないものと考えれます。

おそらく1人のキャラや人物の中でも3つまでの感情が効率が良くなり、それ以下は弱くなるかと考えられます。

ダメな漫画やアニメとして薄いという表現が使われることがあります。

これも4つの感情の内、1つしか使われていないや2つまでなど物語やキャラクターを多面的に捉える事が出来ないことが薄いと表現される要因でしょう。

良い漫画やアニメは厚みがある、多面的であると言われます。

それこそ、4つの感情で3つ4つと使われていることが要因であると言えます。

キャラクターの相関関係でも4つの感情が役に立ちます。

3人である時は対角線のキャラよりも、縦横の軸で親愛の感情が強く発現していると考えられます。

キャラクターの相関関係

喜怒哀楽を対角線で考えると、縦横の軸で親愛の感情が強く発現していることがわかります。

  • ゴン(喜)とキルア(怒)は友人。
  • クラピカ(哀)とレオリオ(楽)は親愛の関係。

ゴンとキルアが2人になったときは、喜と楽のゴンに対して怒と哀のキルアが2面性を持つようになります。キルアと旅をする喜びと父親を見つける楽観的なゴン、ゾルディック家の影に怒り、真の友達になりきれない哀しみのキルア。このように、キャラクターが多面的に見えることで魅力が増します。

斜めの対角線となる感情は両立が難しいが、縦横の軸であれば両立が出来

さらにキャラクターが多面的に見えてくることでよりよく魅力が発揮される。

結論

キャラクターを「喜怒哀楽」の視点で考えることで、HUNTER×HUNTERをより楽しく見ることができるのではないでしょうか。今後もこのような視点で考察を続けていきたいと思います。

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