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ポケットモンスター、ミュウツーの逆襲
評価: 89点
「ポケットモンスター」、通称「ポケモン」は、1996年にゲームボーイ専用ソフトとして誕生しました。赤と緑の2パターンで発売され、瞬く間に人気を博し、その後も青、黄色、金、銀と続き、2024年現在も続く大人気ゲームシリーズとなっています。
この人気シリーズがアニメ化され、1997年からテレビで週間放送が開始されました。そして、1998年には『ミュウツーの逆襲』として、初の劇場版が公開されました。この映画は、ポケモン映画第1作目にして歴代最大の興行成績を記録しています。
今回のブログでは、この『ミュウツーの逆襲』の魅力を少しでもお伝えできればと思います。
ゲームとアニメの違い
ゲームの主人公はプレイヤー自身が冒険の中心となるのに対し、アニメの主人公はサトシという少年です。ゲームではプレイヤーがゼニガメ、フシギダネ、ヒトカゲのうち1匹をパートナーに選びますが、アニメではピカチュウがサトシのパートナーとして共に旅をします。
旅の目的は、8つの街に存在するジムリーダーとのバトルに勝利し、ジムバッジを集めてポケモンリーグに参加し、優勝を目指すことです。ゲームでは四天王との連戦がポケモンリーグのメインですが、アニメではトーナメント形式のバトルが展開されます。
『ミュウツーの逆襲』のあらすじ
ここからは『ミュウツーの逆襲』の内容に触れます。ネタバレが含まれるため、これから観る予定の方はご注意ください。
映画は、小さなミュウツーが試験管の中で見る夢から始まります。夢の中で、彼はアイツーという少女や、ゼニガメ、フシギダネ、ヒトカゲのクローンと出会います。彼女たちが消えた後、ミュウツーは自分がクローンであることに苦悩し、自分の存在意義を問い始めます。
その後、ロケット団の首領サカキと出会い、彼に力を貸すことになりますが、次第に人間に対する不信感を募らせ、最終的にサカキと決別します。自分探しの旅に出たミュウツーは、サトシたちを招待し、ポケモントレーナーたちとのバトルを仕掛けます。
ミュウツーは、自分のクローンポケモンたちを使ってサトシたちと戦い、圧倒的な力を見せつけますが、サトシの勇気ある行動がミュウツーの心を動かし、彼はクローンポケモンたちを連れてさらに旅に出ることを決意します。
映画が成功した理由
『ミュウツーの逆襲』がポケモン映画史上最大の72.4億円の興行成績を記録した理由を考えてみます。当時、ポケモンはゲームとしてすでに大人気でしたが、その設定やストーリーを忠実に反映した映画の制作は珍しく、ファンの期待を集めました。
ゲームでのミュウツーの存在感が映画でさらに強調され、彼の苦悩や成長が描かれることで、ただのデータとしてのポケモンではなく、感情を持ったキャラクターとしての深みが加わりました。
また、当時の子供たちにとって、幻のポケモン「ミュウ」の登場は驚きであり、映画を特別なものにしました。
まとめ
『ミュウツーの逆襲』は、ポケモン映画の中でも特に完成度が高く、ポケモンの歴史において重要な作品です。ゲームとアニメの設定を忠実に守りつつ、子供から大人まで楽しめるストーリー構成となっており、2024年現在でも色褪せない魅力を持っています。
ミュウツーの物語は終わりを迎えつつも、彼の旅が続くことを示唆するラストが、観る者に想像の余地を与え、深い印象を残します。この映画がなければ、今のポケモンの成功はなかったかもしれません。ポケモンの歴史を語る上で欠かせない作品として、89点と評価します。