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ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕
評価: 61点
「ポケットモンスター」、通称「ポケモン」は、1996年にゲームボーイ専用ソフトとして登場し、赤と緑の2バージョンで発売されるやいなや大ヒット。その後、青、黄色、金、銀とシリーズが続き、2024年現在も大人気のゲームシリーズとして愛されています。
ゲームがアニメ化され、1997年から週間テレビアニメとして放映されました。そして、1998年には『ミュウツーの逆襲』として初の劇場版が公開されました。今回紹介する『幻のポケモン ルギア爆誕』は、その映画シリーズの第2作目として1999年7月に公開されました。同年11月には、ゲーム『ポケットモンスター 金・銀』が発売されています。
ストーリーのあらすじ
ここからは、ネタバレを含む内容に触れますのでご注意ください。
今回の映画では、サトシ、ピカチュウ、カスミ、そしてケンジが登場します。前作ではタケシが仲間でしたが、テレビアニメの影響でケンジに交代しています。
物語の舞台はオレンジ諸島。この地域を旅するサトシたちと同時に、謎の男が現れ、空飛ぶ乗り物で伝説のポケモン「ファイヤー」を捕獲します。この出来事がきっかけで、諸島全体に嵐が巻き起こります。
サトシたちは、ある島で行われるお祭りに参加しますが、その祭りは3つの島から宝玉を集めるというもの。しかし、サトシは夜の海へと乗り出し、一つ目の島に辿り着きます。そこには伝説のポケモン「サンダー」が現れますが、再び謎の男が登場し、サンダーを捕獲しようとします。その混乱の中で、サトシたちも捕えられてしまいますが、機転を利かせてファイヤーとサンダーを解放します。
やがて、ファイヤー、サンダー、フリーザーという3匹の伝説のポケモンが激しく争い始め、異常気象が発生。もう駄目だと思われたその時、幻のポケモン「ルギア」が登場し、サトシたちを助けます。最終的にサトシは3つの宝玉を集め、伝説のポケモンたちを落ち着かせ、騒動は収束します。
映画としての評価
前作『ミュウツーの逆襲』は、既存のゲームキャラクターに深みを与え、テーマ性を持った作品でした。しかし、今作『ルギア爆誕』からは、映画の方向性が大きく変わり、ゲームのプロモーションを主目的とした作品となりました。この変化により、映画としてのストーリー性は前作よりも平凡なものとなっています。
とはいえ、映画に登場するルギアやヤドキングは、同年に発売された『ポケットモンスター 金・銀』のプロモーションとして非常に効果的であり、子供たちのワクワク感を高めることに成功しました。映画公開後に発売された『金・銀』の売り上げも好調で、2024年時点で国内第3位、世界で4位の売り上げを記録しています。
まとめ
映画第2作目は、前作のようなテーマ性を持たず、ゲームのプロモーションに重きを置いたため、物語としては平凡以下の評価となります。しかし、ゲームの新キャラクターであるルギアやヤドキングの登場は、当時の子供たちに大きな期待を抱かせ、プロモーションとしては成功を収めました。ポケモンが好きな子供には十分楽しめる内容ですが、特に興味がない方には物足りない作品かもしれません。そのため、評価は61点としました。