ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ
評価: 89点
「ポケットモンスター」(通称ポケモン)は、1996年にゲームボーイ専用ソフトとして誕生し、瞬く間に世界中で大人気となりました。1997年からTVアニメもスタートし、1998年には初の映画『ミュウツーの逆襲』が公開されました。今回紹介するのは、2006年7月15日に公開された映画第9作目『ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフィ』です。
この映画と同時期に以下のゲームが発売されています:
- 3月23日 – ポケモンレンジャー
- 9月28日 – ポケモンダイヤモンド・パール
- 12月2日 – Wii発売
興行成績: 34億円
目次
あらすじ(ネタバレ注意)
サトシ、タケシ、ハルカ、マサトの4人が旅を続ける中、彼らは道に迷い、マリーナ一座という水を使ったサーカス団と出会います。この一座としばらく行動を共にすることになったサトシたち。そんな中、ハルカが一座の荷物の中に不思議な卵を発見します。しかし、その卵を狙って盗賊団「ファントムトループ」が襲いかかってきます。
襲撃の最中、卵から伝説のポケモン・マナフィが孵化し、ハルカを「お母さん」と呼んで懐きます。マナフィは、誰も見つけられない海底神殿「アクーシャ」から迷子になり、ヒロミたちが保護していたことが判明します。ヒロミたちはマナフィを元の住処に返そうとし、ハルカも同行します。ハルカは次第にマナフィと深い絆を築き、別れが辛くなることに戸惑いますが、やがて「アクーシャ」に到着します。
しかし、そこにも海賊たちが襲撃。海賊がアクーシャの水晶を盗もうとしたため、神殿に水が侵入し、崩壊の危機に直面します。サトシたちは神殿を守るため奮闘しますが、海賊たちは諦めません。最終的に、マナフィがカイオーガなどの海のポケモンたちの力を借りて海賊を撃退します。別れを惜しみながら、ハルカたちはマナフィと別れ、ヒロミたちとも別れを告げて旅を続けます。
感想と考察
今作のテーマは「母と子の物語」です。これまでのポケモン映画では、親子のテーマが取り扱われる際には、父親と子供の関係が描かれることが多かったですが、今回はハルカが母親役としてマナフィと接する珍しい設定です。
監督が54歳のときに本作を制作しており、もしかすると、監督の家族に子供が生まれ、孫が誕生したという背景があったのかもしれません。ハルカが母親役を務める物語は、孫が生まれた祖父母の気持ちを表現しているようにも見えます。
まとめ
今作は、ゲーム『ポケモンレンジャー』に合わせてレンジャーのキャラクターが登場しますが、物語の中心はあくまでハルカとマナフィの親子のような交流です。親としての気持ちや、孫が生まれた祖父母の心情が描かれており、家族で楽しめる作品となっています。そのため、この映画には89点をつけました。
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