アニメ

『破壊の繭とディアンシー』

『破壊の繭とディアンシー』

公開年:2014年
評価:85点

あらすじ

『ポケットモンスター』シリーズは、1996年にゲームボーイ用ソフトとして登場し、瞬く間に世界中で人気を博しました。1997年にはTVアニメがスタートし、1998年には初の映画『ミュウツーの逆襲』が公開されました。本作『破壊の繭とディアンシー』は、2014年7月19日に公開されたシリーズ第16作目です。

同時期に発売されたゲーム

  • 11月21日:ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア
  • 11月21日:ニンテンドー3DS グラードン・カイオーガエディション

興行成績:29.1億円


登場人物

  • サトシ
  • セレナ
  • シトロン
  • ユリーカ
  • 主役:ディアンシー

物語の流れ

地底王国「ダイヤモンド鉱国」に住むディアンシーは、エネルギー源である「聖なるダイヤ」を作る使命を負っています。しかし、現在の聖なるダイヤはその力を失いかけており、新しい聖なるダイヤを生み出す必要があります。鉱国の長老・ダイイから、「ゼルネアスの持つフェアリーオーラの力を借りればダイヤを作れる」と聞かされ、ディアンシーはゼルネアスに会うための旅に出ます。

旅の仲間と出会い
旅の途中、町アブニヨンで盗賊のマリリン・フレイム、ニンジャ・ライオットに襲撃されます。そんなディアンシーを助けたのがサトシたち。事情を知った彼らは、ディアンシーの旅を手伝うことに決めます。旅の中でディアンシーはユリーカと友情を深め、友情の証として小さなダイヤをプレゼントします。

ゼルネアスとの出会いと試練
カロス地方の「オルアースの森」でついにゼルネアスと出会い、フェアリーオーラの力を分けてもらうことに成功します。しかしその直後、再びマリリンたちに襲撃され、その騒ぎで眠っていたイベルタルが目を覚ましてしまいます。怒り狂ったイベルタルの力で次々と人々が石化してしまう中、ディアンシーはユリーカとの絆を通じてメガ進化を果たします。

ディアンシーが生み出した聖なるダイヤが時間を稼ぎ、ゼルネアスが駆けつけることでイベルタルの怒りは鎮められます。石化した人々もゼルネアスの力で元に戻り、ディアンシーは無事に使命を果たすべく、ダイヤモンド鉱国へ帰還します。


作品のテーマと特徴

本作の主役はディアンシーであり、サトシたちは彼女の旅をサポートする役割を担っています。物語の展開は、昔話や冒険譚を思わせる構成です。例えば、病気の親を救うために子どもが旅に出る昔話や、『西遊記』のように仲間たちと目的地を目指す旅物語が重なります。

ディアンシーが三蔵法師、サトシたちがそのお供、ゼルネアスが経典を授ける役割、そしてイベルタルが牛魔王に例えられるなど、物語には御伽話的な要素が多く盛り込まれています。


見どころ

  • ディアンシーの成長
    サトシたちとの旅を通じて友情を学び、使命を果たす姿が丁寧に描かれています。サトシ目線よりもディアンシー目線で物語を追うと、感情移入しやすくなります。
  • 伝説のポケモンの活躍
    ゼルネアスとイベルタルという対極的な存在が登場し、それぞれの力がストーリーの重要な要素となっています。
  • 御伽話風のストーリー
    昔話や冒険物語をベースにした展開は、子どもだけでなく大人も楽しめる内容です。

まとめ

『破壊の繭とディアンシー』は、ポケモンの映画としては珍しく、御伽話風の構成が特徴的です。サトシたちをサポート役とし、ディアンシーを中心に描かれる物語は、子どもには自己成長を、大人には子どもの成長を重ねて見る楽しさを提供してくれます。

そのため、評価は85点です。

 

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