雑記・日記

CLAMP展 –SELECTION-

CLAMP展に行った感想

2024年10月、大阪・枚方パークで開催されている「CLAMP展 –SELECTION-」に行ってきました。以下、展示の概要と感想をお伝えします。


目次

展覧会概要(公式より引用)

「CLAMP展 –SELECTION-」は、創作集団CLAMPの画業35周年を記念して、国立新美術館で開催された「CLAMP展」を全国に広めるために生まれた展覧会です。展示物は、作品の保全観点から複製原画を中心とし、会場ごとに再構成されています。CLAMPの名作を多数収めた本展は、枚方パーク隣のイベントホールで開催されています。枚方パークに入園しなくても訪れることが可能で、パークの入場券付きチケットもあり、お得に楽しめます。


展示内容と見どころ

最初に出迎えてくれるのは美しいカラーイラストの数々です。作品やテーマごとに配されたイラストは、年代や作品によって色の使い方や描き方の変化が感じられ、視覚的な楽しさを存分に味わえます。音声ガイドには福山潤さんが参加し、作品の歴史やCLAMPの創作背景について語ってくれるため、作品への理解が深まります。CLAMPの拘りが詰まった色彩表現も必見です。

音声ガイドとイラストの説明文で使用されたカラー道具が紹介されており、カラーへの拘りを見て欲しいとすぐに分かります。

それを聞いてみてからイラストを追いかけて直すと、初期のカラーは単色で大胆に使われているのが、時代の変わりやイラストの雰囲気に合わせて複数色を使い分けるように変わっているのもみえて楽しめます。

続くテーマ展示では、各作品の象徴的なシーンが切り出されて配置され、CLAMPの大切にしている背景やテーマを垣間見ることができます。また、作品の年代順に進む展示コーナーでは、CLAMPの代表的なシーンが一堂に並び、各作品に込められたメッセージ性や、絵柄の変遷が楽しめました。ストーリーを考案する1人と、肉付けを担当する3人が協力して作品を完成させていることを知り、CLAMPが築く独自の創作プロセスに驚きました。

特に印象的だった展示内容

  • 「聖伝」: 線が細かく、現代に続く「コードギアス」シリーズの絵柄の基礎が感じられます。
  • 「X」: 魅力的な表紙で知られ、今なお未完であることに驚きました。まるで手塚治虫の「火の鳥」のように、CLAMPが一生をかけて作る作品なのかもしれません。
  • 「魔法騎士レイアース」: 当時はまだ「萌え」という概念はありませんでしたが、後の「カードキャプターさくら」でその可愛らしさが開花。CLAMPが萌え文化を牽引してきたことを実感します。
  • 「ちょびっツ」から「コードギアス」まで: SF・ファンタジーの両面での「ロボット」表現が、CLAMP作品を通じて一貫して描かれていることも印象的でした。CLAMPの作家性がSF作家としての才能をも示しています。

そして、「HOLIC」では淡い色の代わりに、黒の使い方が進化しており、色彩表現に新たな魅力が加わっていました。

初期の機械的な描写がありました。

黒の印象的な使い方

 

 

 


キャラクターのテーマ性と作家性

展示には「好意」や「決意」といったテーマ別にキャラクターが登場し、CLAMPが大切にしている「世界を彩る」「愛の形」「物語をたどる」「魔法をかける」など、深いテーマが表現されています。中でも「カードキャプターさくら」では登場キャラクターの豊かな感情表現が際立ち、キャラクターの内面的な好意や決意に焦点を当てた展示は見応えがありました。

 


まとめ

CLAMP展は、展示内容と音声ガイド、色彩表現、キャラクターのテーマ性など、あらゆる点でCLAMPの世界観が凝縮されています。豊富な物販も充実しており、CLAMPファンなら大満足の展覧会でしょう。

評価: 95点

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