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進撃の巨人 完結編 THE LAST ATTACK

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進撃の巨人 完結編 THE LAST ATTACK

2013年にテレビアニメとして放送が開始された『進撃の巨人』。その完結編が2022年に放送され、今回はその完結編を映画館で観ることができる試みとして上映されました。

映画館での鑑賞は、巨人との壮絶なバトルシーンがテレビ以上の迫力をもって観られるため、非常に見応えがあります。特に4DXの演出がうまく活用されており、臨場感をさらに高めていました。ただし、4DXでの鑑賞は好みが分かれるところ。映画を観ている間中、まるでジェットコースターに乗っているような感覚で、これを楽しめる人もいれば、集中できないと感じる人もいるでしょう。そのため、無理に4DXで観る必要はないかもしれません。

本作を評価すると、78点。

完結編ということもあり、物語のラスト部分のみが映画として編集されているため、原作漫画やテレビアニメを観ていない人にとっては理解しづらい作品です。一方で、シリーズを追いかけてきたファンにとっては、最後まで見届ける価値のある作品となっています。


あらすじ

物語は終盤、エレンがアルミンたちとの話し合いに決裂し、壁に眠っていた巨人を目覚めさせ「地鳴らし」を発動するところから始まります。パラディ島外の人類の殺戮が開始され、アルミンたちはエレンと再び対話するため、迫り来る巨人たちを前に奮闘します。

ハンジ団長の犠牲により飛行機を入手し、最後の決戦の地・スラトア要塞へと向かうアルミンたち。そこで彼らは、超巨大化したエレンが地鳴らしの巨人たちとともに要塞へ進撃するのを目撃し、突撃を決意します。しかし、アルミンは巨人に捕らえられ、残された仲間たちも歴代9つの巨人のコピーに襲われる絶体絶命の状況に。

そんな中、別行動を取っていたアニーたちが駆けつけ、一時退却に成功するも、話し合いの余裕がないことを痛感することに。最終作戦として、アルミン救出とエレン討伐の二手に分かれ、最後の突撃を開始。

アルミンは「道」と呼ばれる空間で目覚め、そこで囚われのジークと出会います。アルミンの機転により、ジークとともに「道」を脱出。アルミンは超大型巨人となって爆発を引き起こし、ジークはリヴァイによって討伐され、「地鳴らし」を停止させることに成功します。

エレンの首が落とされ、光る虫がエレンに取り憑こうとするも、ライナーとアニーがそれを阻止。その時、単身の大型巨人となったエレンとアルミンの最終決戦が始まります。アルミンは押されながらも、ミカサとリヴァイの加勢を受け、ついにエレンを討伐。最後の瞬間、エレンの記憶改竄が消え、アルミンたちはエレンと既に別れの挨拶を交わしていたことを思い出します。

光る虫の消滅とともに、アルミンたちは巨人の力を失い、ミカサはエレンの首を持ってその場を去ります。アルミンたちはエレンの予言通り、仮初の英雄を演じるためにマーレに残り、その後、和平の使者としてパラディ島へと向かうのでした。

エンディングでは、エレンを埋葬した木の下にアルミンたちが集まり、時が流れるにつれて街が発展し、再び戦争が起こり、文明が滅びる様子が描かれます。数百年、数千年経った後もエレンの木だけは成長し続け、その下に旅人が足を踏み入れる場面で幕を閉じます。


感想

長年『進撃の巨人』を追ってきたファンにとって、本作は感慨深い作品です。エレンとアルミンは束の間の平和を掴み取りましたが、エンディングでは未来でも戦争が繰り返されることが暗示されています。それでも、歴史は続いていく。多くの謎が明かされる一方で、ハッピーエンドともバッドエンドとも言い難い結末でした。

特に「道」とは何か? 未来を知るエレンがなぜ運命を変えなかったのか? など、多くの疑問が残ります。

個人的には、ユミルの描写が興味深かったです。彼女は作中で多くを語られず、巨人の力や光る虫の正体も謎のままでした。なぜジークではなくエレンを選んだのか? ミカサの決意がなぜユミルの解放につながったのか? これらの問いを考えるには、ユミルという人物の背景を知る必要があります。

ユミルの生涯

ユミルは初代フリッツ王の奴隷であり、光る虫に接触することで巨人の力を得ました。この力を使い、エルディア帝国の領土拡大戦争に貢献しました。フリッツ王の妾として三人の娘を育てましたが、敵国のスパイから王の暗殺を防いだ際に命を落とします。

死後、ユミルの魂は「道」と呼ばれる空間に送られ、不死のような存在となりました。その体は娘たちに受け継がれ、彼女自身も「道」から歴代の巨人の力を操る役割を担わされ、死後もフリッツ王に従い続けることになります。

ユミルはなぜフリッツ王に従い続けたのか?

舌を抜かれて生涯どころか死後も奴隷として使われているのにフリッツに従い続けたのはなぜか。

作中でエレンはユミルがフリッツを愛していたと語る。

愛しているからと言って従い続けるなんておかしいと思うかもしれない。

だが2025年現在では現実でも似た事が発生していました。

それが頂き女子りりちゃんと呼ばれる人物。

頂き女子りりちゃんとは?

詐欺一億円事件で逮捕された女性。

この女性こそ現実でのユミルです。

りりちゃんは多くの男性を騙してお金を取っていた。

その目的はホストに使うためである。

さらにりりちゃんは男を騙すための方法をマニュアルにして他の女性にも販売。

これをユミルに置き換えるとお金とは巨人の力。

ホストがフリッツ王です。

エレン、ミカサ、ユミルの関係

エレンもまた、作中でミカサへの想いをアルミンに話す際、未熟で自己中心的な発言をしています。彼は巨人を滅ぼす英雄として描かれていましたが、実際は不完全な人間であり、その弱さをさらけ出しています。

一方、フリッツ王もまた、多くの美女を囲いながら、自己の欲望を満たすために戦争を繰り返していました。彼もまた、支配的な関係の中でユミルを縛り続けた存在でした。

そしてミカサ。彼女はユミルと同じように、愛する人のために全てを捧げてきました。作中では人類最強クラスの戦闘力を持ちながらも、その力はすべてエレンのために使われてきました。しかし、彼女がエレンに対する執着を断ち切る決断をしたことが、ユミルの解放につながったのです。

ユミルもまた、一人の人間だった

こう考えると、始祖として崇められていたユミルも、結局は一人の人間であったことがわかります。彼女の行動は、単なる神話の登場人物としてのものではなく、現実世界の関係にも通じるものがあるのです。

ミカサがエレンへの執着を手放し、独立した存在として行動したことが、ユミルにとっても同じようにフリッツ王から解放される契機となったのでしょう。


まとめ

本作はシリーズを知らない人には難しい作品であり、4DXも好みが分かれます。その点を考慮すると、評価は78点。しかし、シリーズを追ってきた人にとっては、エレン、アルミン、ミカサの物語の結末を見届けることができる、感動的な作品です。巨人との戦闘シーンを映画館のスクリーンで楽しめるという点でも、一見の価値はあります。

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