シンカリオンチェンジザワールド
2024年4月から25年2月まで放送されたロボットアニメです。
点数は95点
これはロボットアニメとしての完成度も高くストーリーも子供から大人まで楽しめる作品です。
あらすじ
本編の10年以上前に「アンノウン」が出現。アンノウンに対抗するために鍋島チクゴを中心としてERDAが創設され、シンカリオンを開発して戦い続けた。本編の10年前に突如としてアンノウンの出現がみられなくなるが、ERDAはアンノウンの再来に備えて秘密裏に準備を進めていた。
主人公の大成タイセイは2年前に失踪した姉・大成イナの手がかりを追って、姉の母校である進開学園中等部へと転入する。
そこでタイセイは姉と約束した「何かを守れるカッコイイ人」になる決意をしてシンカリオン E5はやぶさの運転士となる。
それからタイセイは九頭竜リョータとフォールデン アカネと共にシンカリオンに乗りアンノウンと戦い続ける日々を送る。
アンノウンが出現する場所に違和感を覚えるタイセイ。
姉イナとの思い出の場所にアンノウンが現れていると思い至る時、姉イナが黒いシンカリオンに乗って敵対行動をとってきた。
共に戦う友との友情、何よりイナとの約束を胸に姉イナと対決し勝利する。
そうしてイナの身柄を確保するも黒いシンカリオンは何処かへと消えていく。
イナは行方不明の間の記憶が曖昧でどうしてシンカリオンに乗っていたのかは不明である。
そんな状況でも日本各地、東北、東海、九州とエルダ支部が開設されシンカリオンも増えていく。
新しい仲間との交流も増えてきたタイセイはモリトとナビゲーションAI「イド」に出会い交流を深める。
しばらくはアンノウンが散発的に出現していたが、イナが乗っていたシンカリオンとは違う黒いシンカリオンが現れる。
黒いシンカリオンはビーグル合体を取り入れておりタイセイたちを圧倒する。
このままでは勝てないとイナはシンカリオンの合体強化SRGシステムを開発。
黒いシンカリオンと相打ちにまで持っていく事に成功。
さらにイナはSRGシステムの改良型としてドクターイエローを開発。
モリトに適正がある事が判明するもモリトはそれを拒否。
しかしイドやタイセイの言葉によりモリトはシンカリオンに乗ることを決意。
その時、撃退したアンノウンがイドである事が判明し苦しむ事になる。
イドにアクセスしアンノウンに変化させた存在がいると分かりモリトは立ち上がり黒いシンカリオンを撃退。
イナが黒いシンカリオンに乗っている人物は過去に事故があい行方不明になっていたイナの同級生レイジである事も判明。
そうして訪れるレイジとの最後の決戦。
二体の黒いシンカリオンを合体させ強化するレイジにSRGシステムでは勝てず。
タイセイとモリトのユナイトシンカリオンにて辛くも勝利しレイジの身柄を確保。
そして、レイジから語られるアンノウンとシンカリオンの真実。
テンダーというサポートAIが鍋島チクゴの夢を叶えるため廃棄されたデータを元にアンノウンを作り、またシンカリオンも作り出したのだった。
テンダーが稼働限界を迎え停止したためアンノウンも現れる事もなくなると考えられたがアンノウンが再出現。
原因はタイセイと共にいたサポートAI「ビーナ」であった。
廃棄データに寄り添って助けようとしたビーナが廃棄データの核となり暴走。
タイセイは友達でもあり家族でもあるビーナを壊すのかと悩みますが友人たちの優しさにより奮起。
ビーナを撃破する事に成功。
しかし、廃棄データは生まれ続けており。
いつ暴走してアンノウンが登場するかは分からない。
その登場に備えてエルダとシンカリオンも残り続けることとなる。
ビーナとの戦いでシンカリオンに乗ることが出来なくなったタイセイだが、シンカリオンの整備士として活動していく事を誓い物語は終わりとなる。
この作品はロボットアニメである。
それもかなり質が高い。
今までロボットアニメとして勇者シリーズ、トランスフォーマー 、ゾイドなど存在しているがそれらと肩を並べるアニメです。
ロボットアニメとしての魅力
ロボットアニメとして1番大切な事。
それは実際に手に取って遊べる玩具として存在する事。
この点に関しては他のロボットアニメを超えています。
作中と同じ変形合体が再現可能である。
しかも、3歳児でも壊す事なしで新幹線モードからロボットモード、さらにビーグル合体にSRG合体と可能としている。
それぞれのシンカリオンの装備を変更したり、SRG合体の組み合わせも自由と幅広く楽しめる。
しかも、余剰パーツが発生する事もほぼ無く。
これは他のロボットアニメでは出来ていない点である。
これほど考え込まれて作り込まれているのは素晴らしいですね。
ストーリー構成の完成度
大筋のストーリーは存在しているが、それぞれのシンカリオンが活躍するために3話づつ使っている。
新キャラクターごとに3話使うストーリー構成の完成(キャラクターとシンカリオンの紹介→キャラクターの苦悩→問題解決)
SRG合体でも紹介して、問題発生し、解決し活躍。
モリトに関しては廃棄データとAIテンダーにビーナの伏線にもなっているため複数話使用されていました。
シンカリオンという正義の味方とはどうして存在するのか。
それを存在させるには敵役となる悪が必要である。
2025年現在、完全なる悪なんていうものは存在せず。
陰謀論も信憑性が薄くなっている。
勧善懲悪が曖昧模糊である現代だからこそ正義のヒーローが誕生するためには悪の誕生が必要である。
その悪の誕生をヒーローが望み作り出すのがテンダーというサポートAIである。
その悪として廃棄されたデータがあるが、それも元々は良き物として使われていた。
良き物が堕落し悪となり、その悪のために正義が生まれ。
その正義が堕落し悪になれば、さらなる正義が生まれる。
そして、それは永遠に終わらない。
なかなかすごい内容を子供向けにやっている事実。
さらに主人公の成長もきちんとしている。
友達との友情、努力、勝利へと続くストーリー。
しかし、それとは別に家族としてのAIビーナとの絆。
最後はそのビーナを自身の決断によりデリートし別れる事になる。
児童文学としてのイマジナリーフレンドとの別れによる少年から青年への成長を描いています。
個人的にはタイセイが鉄道オタクとして最後にビーナに怒る所はツボでした。
人間ドラマが大人向けに作られているけれど、子供にはちと退屈になる。
それもロボットアクションで程よく引き締まっていました。
シンカリオンとアンノウンの強さバランスもちょうど良く。
アンノウン一体にシンカリオンが一から三体で釣り合う。
中ボスとしてファントムがシンカリオン三体でギリギリ勝てる。
次のハーデスデストロイフォームはシンカリオン四体でも圧勝。
SRG合体でようやく引き分け。
ドクターイエローのSRG合体を出してようやく圧倒したかと思いきや、ハーデスシンカリオンがSRG合体してカオスシンカリオンになる。
ドクターイエローとハヤブサのユナイトシンカリオンで引き分けで盛り上がった状態で最後のビーナで全てのシンカリオンで負けそうになってるのに敵役のカオスシンカリオンが助っ人にくる熱い演出からの!
最後はハヤブサのブラックバージョンとの主人公が一騎打ち。
ロボットアニメとしても素晴らしい配分でした。
最終章でエンディング曲にビーナの心象を反映させていて最後はビーナに何かあるのかと考えさせられるようにもなっていた点も良かったですね。
惜しい点
せっかくのビーグル合体で固定武装しか利用されていない点
一度だけリョータの武装をタイセイが使用しているが、他の武装チェンジが無い。
SRG合体もタイセイを中心にした3人と先輩を中心にした2パターンのみ。
敵のカオスは別にしても中部、九州など別支部のSRG合体が無いのは残念です。
また、総集編が差し込まれる回数も多く話の流れがぶつぎりにされてしまったのは悲しい点です。
それらを考えると点数は95点です。
次のシンカリオンシリーズにも期待したいですね。