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実は怖い映画 『すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』

目次

実は怖い

映画

『すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』

評価: 96点

「すみっコぐらし」は、2012年にサンエックスから発表されたキャラクターで、サブタイトルは「ここがおちつくんです」。本作は映画第3作目として2023年に公開されました。

ストーリー

とある日、すみっコたちは森のはずれで古びた建物を見つけます。そこはおもちゃを作る工場でした。「いっしょに作ってみよう!」ということで、しろくまはミシンを使い、ぺんぎん?は虫めがねで検品するなど、それぞれが得意なことを活かしておもちゃ作りを始めます。しかし、工場には不思議なところがあって…?

感想(ネタバレあり)

ここからはネタバレを含んだ内容になりますが、それでも十分楽しめる作品だと思います。

物語は、すみっコたちが不思議な工場に足を踏み入れるところから始まります。

登場キャラクターはしろくま、ぺんぎん、エビフライのしっぽ、トンカツ、ねこ、とかげ、ざっそう、たぴおか、にせつむり、ふろしき、ペンギン(本物)です。

まず、ペンギンがしろくまにぬいぐるみを持ってくるのですが、そのぬいぐるみに付いていたボタンが道中で外れて落ちてしまいます。すみっコたちはボタンを探しに森へ向かいますが、その途中で道案内をしていたペンギン(本物)が行方不明になってしまいます。

森の中でボタンを見つけたものの、ボタンは転がり、すみっコたちは追いかけて古びた建物を発見。中に入ると、誰もいないように見えますが、誤ってスイッチを押すと機械が動き出し、工場長のくまが登場。すみっコたちはおもちゃ作りを始めることに。

翌朝、工場長が再び現れ、すみっコたちは工場で再びぬいぐるみを作ることに。作業が終わると、工場長は彼らに豪華な食事や寝床を提供し、工場に留まるよう勧めます。翌朝、ラジオ体操が始まり、再びおもちゃ作りを続けさせられます。

一方、ざっそう、にせつむり、たぴおかが外に出ると、町におもちゃが溢れているのに気づきます。残ったすみっコたちは、工場の機械が暴走していることをくま工場長に知らせますが、工場長が実は作られたおもちゃであることに気づきます。

すみっコたちは逃げることを決意しますが、工場が突然動き出し、彼らを追いかけてきます。しかし、最終的には工場の願いを聞き届けることで和解し、ハッピーエンドを迎えます。

子供の視点から見た「すみっコ」

キッザニア甲子園という場所があります。 https://www.kidzania.jp/lp/koshien/?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=2404koshienpromo&utm_content=gsem_brand&utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign=2404koshienpromo&utm_content=gsem_brand&gad_source=1&gclid=CjwKCAjwlbu2BhA3EiwA3yXyuwMdln1SSM9UVEA1RtFsRgtP2Jem8ECZPsduARDBHwav_HXIlr3fXxoCp4YQAvD_BwE

今回、すみっコたちは工場のおもちゃ作り体験をしている状態です。

それと同じように職業体験が出来る場所がキッザニア甲子園です。

物を作る楽しさ等いろんな職業を体験することを通じて学びがあります。

そのような体験をしてからこの物語を見ると、物を大切にするというメッセージが込められた、優しい物語に作る側の工場の楽しさに使われなくなった悲しさを知る事ができます。

職業体験を知らなくてもぬいぐるみのクマを大切にするしろくまの優しさに共感することが出来るでしょう。

大人の視点から見た「怖さ」

大人の視点から見ると、すみっコたちが過酷な労働を強いられるブラック企業のような工場での出来事に共感し、少し怖さを感じるかもしれません。

物語の最後には工場の誕生から廃業までのストーリーも見れる所がリアルで印象深いかと思います。

ホラー映画としての「怖さ」

この映画はホラー映画の要素を多く含んでいます。以下にそのポイントを挙げます。

  1. 森で何かに誘われて彷徨う。
  2. 案内人が突然行方不明になる。
  3. 迷い込んだ先にあるのは廃墟。
  4. 廃墟の中で突然電気がつく。
  5. 人がいないはずなのに、誰かが現れる。
  6. 一度は帰れても、再び廃墟に戻ってしまう。
  7. 廃墟が突然きれいになり、豪華な食事が出てくる。
  8. すみっコたちが元気を失い、正気を失う。
  9. 一部のキャラクターが逃げて正気を取り戻す。
  10. 廃墟が正体を表し、追いかけてくる。

また、くま工場長が実は捨てられたぬいぐるみであること、そして工場自体が付喪神のように意識を持った存在であることが分かると、さらにホラー映画の要素が強調されます。

最後のシーンで、すみっコたちが逃げる場面では、子供たちが泣いてしまうこともあるでしょう。これはまさにホラー映画のクライマックスに当たる部分です。

まとめ

この『すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』は、可愛らしいキャラクターやストーリーの背後に、ホラー映画の要素が隠されています。子供でも大人でも楽しめる作品でありながら、その深層にあるテーマを探ると、より多面的な魅力が見えてきます。そのため、この映画には96点を付けました。

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